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One8dog(ワンエイトドッグ)の口コミと値段のコスパを調べようとしたら、公式サイトの絶賛コメントばかりが出てきて、肝心の第三者の本音がなかなか見当たりませんでした。
プレミアムフードは今や山ほどあります。広告が良くても、実際に食べてくれるかどうか、毎月続けられる値段かどうかは、試してみるまで分からない。
しかも公式の口コミは良いことしか書いていない。どのフードでも同じ構造なので、正直なところ、信じきれないんですよね、あれは。

ついでに、X(旧Twitter)上での口コミ状況も調査しました。成分表の中身・価格の実計算・競合フードとの比較という3つの軸で整理したので、読み終わったあとに「うちの子に合うか合わないか」をはっきり判断できる状態になるはずです。
ただ、一点だけ先に言っておきます。値段の計算をちゃんとすると、思っていたより安くなるケースと、逆に割高になるケースがある。その分岐点は、飼っている犬の体重にあります。
One8dogとは何か:「もちごめ兄弟ちゃんねる」が開発したフードを調べてみた

最初に引っかかったのが、「インフルエンサーが開発したフード」という事実でした。正直、そこで少し身構えました。ファン向けのグッズ感覚で作られたものだったら困る、と。
One8dogは、SNS総フォロワー70万人超の「もちごめ兄弟ちゃんねる」が開発したドッグフードです。公式LPを確認すると、ニュージーランド産・獣医師推奨・初回送料無料・定期縛りなしという訴求が並んでいます。
もちごめ兄弟ちゃんねるとはどんな存在か

知らない方のために簡単に説明します。「もちごめ兄弟ちゃんねる」は、柴犬「おもち」とシベリアンハスキーという異色コンビの日常を配信するチャンネルで、YouTubeとInstagramを合わせて70万人超のフォロワーを持ちます。
正反対な性格の2匹のやりとりが人気の核で、ファン層の熱量はかなり高い印象です。
YouTube登録者数は約34万人(2026年現在)で、犬系チャンネルとしてはかなり上位のクラス。運営歴は約9年、総再生回数は数億回規模で、人気動画は数百万〜1,000万再生を超えるものもあります。
InstagramやTikTokも積極的に運用しており、ファン層はSNS全体に広がっています。
ここで少し立ち止まって考えたいのが、チャンネルの信用と商品の信用は別物か、という点です。
もちごめママが「自分の犬に食べさせられないものは作らない」という姿勢で開発した背景は、ファンに対してかなり強く押し出されています。
9年近く安定して運営してきた実績と、問題点も包み隠さず共有してきた発信スタイルが、チャンネルへの信頼の基盤になっているようです。
ただし、これはあくまでチャンネルへの信用の話。インフルエンサー商品の宿命として、「チャンネル愛」で買う人も一定数いるので、開発背景だけを理由に信頼するのは危ない。成分と値段を自分で確認する理由が、ここにあります。
「獣医師推奨・NZ産・定期縛りなし」を鵜呑みにしないために調べたこと

公式LPに並ぶ訴求ワードを、ひとつひとつ確認してみました。
「獣医師推奨」という表記については、すずなりペットドクター代表の獣医師・鈴木靖子先生による推奨であることが確認できます。
ただ実際のところ、「推奨」の内容がどの程度の深さのものか、たとえば成分全体を精査した上での推奨なのか、食いつきを確認した上でのものなのかは、公式サイトの記載だけでは判断しきれません。購入の参考情報のひとつとして受け止めておくのが妥当です。
「ニュージーランド産」については後述しますが、NZの食品安全基準が実際に高い水準であることは事実です。
One8dogの口コミと値段:結論から先に見せます
調べてみて分かった良い点と気になる点を、先に整理します。
| 項目 | 公式が言っていること | 調べて確認できたこと |
|---|---|---|
| 成分 | 高タンパク×低脂質 | タンパク質29%以上、脂質12%以上、316kcal/100g。数字として成り立っている |
| 食いつき | 飛びついてくる | 口コミ22件中19件が食いつきに言及。描写が具体的 |
| 口コミ評価 | 全件5つ星 | 公式掲載分はフィルタリングされている可能性あり |
| 値段の継続性 | 初回送料無料・定期縛りなし | 犬の体重によって月コストが大きく変わる(後述) |
公式口コミ22件を分析してみた:数字で見えてきたこと

22件全件が★5。最初に見たとき、正直うさんくさいと思いました。でも一件ずつ読んでいくと、ある共通点が浮かんできました。
| 犬のサイズ | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 小型犬 | 10件 | 約45% |
| 中型犬 | 8件 | 約36% |
| 大型犬 | 4件 | 約18% |
| ライフステージ | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| パピー(子犬) | 1件 | 約5% |
| ヤング(若犬) | 4件 | 約18% |
| 成犬 | 9件 | 約41% |
| シニア | 8件 | 約36% |
| 言及内容(複数該当あり) | 件数 |
|---|---|
| 食いつき・完食 | 19件 |
| 匂いの少なさ・油っぽくない | 5件 |
| 便の状態改善 | 4件 |
| 毛艶・体調変化 | 2件 |
| 開発者への信頼感 | 3件 |
(上記はすべて公式サイト掲載の22件の口コミをもとに筆者が分類・集計)
シニア犬の声が8件、全体の36%を占めていたのが個人的には一番目を引きました。9歳以上のシニア犬や食が細くなってきた子でも完食している報告が多い。統計として、かなり意味のある数字だと思います。
X(旧Twitter)での口コミ状況:生の声はどこにある?
実は、X上での口コミも調査しました。「One8Dog」「ワンエイトドッグ」「口コミ」「食いつき」「購入」「値段」など複数のキーワードで検索してみたのですが、独立した一般ユーザーの実体験口コミは極めて少ない状況でした。

ドッグフード関連はほぼ公式・宣伝寄りのものか、「プレゼントしたけど家族が信用しにくいという」ような個別の言及が1件程度あった程度です。



発売から時間が浅いのか、拡散が公式・Instagram中心になっているためか、その両方かもしれません。いずれにせよ、現時点で「第三者の生の声」を探すなら公式サイトの購入者声ページが主な情報源になります。
ネガティブなX投稿は見つかりませんでしたが、これはサンプル不足の可能性もあるので、その点は頭に入れておいてください。
食いつき・完食率のリアルな変化
公式サイトの口コミを読む前は、「食いつきへの言及はセールストークっぽい」と思っていました。でも22件のうち19件が食いつきに触れていて、しかも描写が具体的です。

- トイプードル4歳の飼い主は「袋を開けた瞬間からいつもと違う反応で、こっちが驚きました」と書いています(公式サイト購入者の声より)。
- ミニチュアダックス11歳の飼い主は「においからやはり美味しいものだと分かるのか目をキラキラさせながら催促してきます」とのこと。
- 和犬MIX11歳の飼い主からは「なんと物凄い食いつきで完食。よーく噛んで食べているのが印象的」という声がありました。
- 夜、ごはんの袋を引き出しから取り出す音だけで走ってくる犬の話、よく聞きます。そういう反応が初日から出た、という報告が複数ありました。
「待てもできずに食べ始めた」「お皿の下を覗いて探していた」。こういう表現は、作られた口コミには書きにくいリアルさがある。22件を読み込んで感じた率直な印象です。
便の状態・体臭の変化
フード変更後に最初に現れる変化として、便と体臭の話は欠かせません。
- ミニチュアダックス11歳の飼い主からは「One8Dogに変えてから便も通常通りになり、においも気にならない気がします。いいご飯ってやっぱり直ぐに体調に現れるものなのですね!」という声があります(公式サイトより)。
- お腹を壊しやすいと自己申告しているゴールデンレトリバー1歳の飼い主は「食べ終わったあとも便がゆるくなることもなく問題なかった」と書いています。柴犬3歳の飼い主は、便の状態と回数が改善したことを報告していました。
22件のうち便の状態に言及しているのは4件(約18%)。多くはないのですが、言及している全員が改善を報告しているという点は注目に値します。
ただし4件では統計として確信を持つには少ない。体調変化の効果確認は、最低でも1か月単位で見る必要があります。
他フードとの食いつき比較
以前のフードから乗り換えてもしっかり食べている、という声は目立ちます。
- 和犬MIX11歳の飼い主は「以前は手作りごはんだったが物凄い食いつきだった」と報告しています。手作りごはんから乗り換えても食いつく、というのはなかなかの話です。
ちなみに、フード切り替えのときは一気に変えないほうが安全です。今使っているフードに少量ずつ混ぜながら、10日〜2週間かけてゆっくり移行するのが胃腸トラブルを避けるための基本です。
原材料の表示から読み取れること
成分表を実際に開いてみると、情報量が多くて最初は少し圧倒されました。でもひとつひとつ確認すると、合理的な構成になっています。

第一原料は鶏生肉(22.9%)で、次いで鶏肉ミール、そら豆、キャッサバ、エンドウ豆タンパク質と続きます。ブルーベリー、キウイフルーツ果肉、緑イ貝も配合されています。保証成分値はタンパク質29.0%以上、脂質12.0%以上、代謝エネルギー316kcal/100g。「高タンパク×低脂質」という謳い文句は、数字として一応成り立っています。
グレインフリーではない点について、そら豆やキャッサバを炭水化物源として使っています。穀物アレルギーのない犬には問題ありませんが、アレルギーがある場合は原材料を精査してください。
また、タンパク質29%という数値は高品質フードとして十分な水準ですが、腎臓や肝臓に持病がある犬には高タンパクが負担になることがあります。シニア犬で持病がある場合は、かかりつけの獣医師に相談してからの切り替えをおすすめします。
ニュージーランド産というブランド価値の実態
NZ産という表記が具体的に何を保証しているのかを確認してみました。ニュージーランドは農畜産物の食品安全基準が高く、農薬・抗生物質の使用制限が厳しい国として知られています。この点は事実として評価できます。
ただし「NZ産=絶対安全」と直結させるのは少し早い。産地の基準が高いことと、このフード特有の製造品質管理は別の話です。
公式口コミの中に「ニュージーランドって、食品安全基準が高いとかも知りませんでした」(ゴールデンドゥードル3歳の飼い主)という声があり、NZ産の意味を購入後に初めて知る飼い主が一定数いることも分かりました。
One8dogの値段を正確に計算してみた:口コミで見えた本音との照合
ここが一番調べたかった部分です。実際に公式サイトで価格を確認し、給与量の目安から逆算して1日・1か月のコストを計算してみました。
体重別で変わる1日あたりのコスト
One8dogの代謝エネルギーは316kcal/100gです。犬の1日の必要カロリーは体重と活動量によって変わりますが、一般的な成犬の維持エネルギーから逆算すると、体重別の給与量はおよそ以下のようになります。
| 体重 | 1日の給与量目安 | 1日あたりコスト目安※ | 1か月コスト目安※ |
|---|---|---|---|
| 3kg(小型犬) | 約50〜60g | 約70〜90円 | 約2,100〜2,700円 |
| 5kg(小型犬・シニア) | 約70〜85g | 約100〜130円 | 約3,000〜3,900円 |
| 8kg(中型犬) | 約100〜120g | 約145〜175円 | 約4,350〜5,250円 |
※公式サイトの給与量目安と定期購入価格(100gあたりの実勢単価)をもとに筆者が試算。あくまで目安。最新価格は公式サイトでご確認ください。
計算してみると、3〜5kgの小型犬なら月3,000円台で継続できる可能性があります。思っていたより現実的な数字でした。
一方で8kg以上になると月5,000円前後になり、継続コストとしては少し重くなる印象です。ここが「体重による分岐点」の正体です。

口コミの中に、トイプードル14歳・15歳の2匹を飼っている飼い主や、豆柴4匹という多頭飼いの方が複数いた点も印象的でした。小型犬の多頭飼いでも続けられているというのは、価格的にも現実的な水準である証拠だと思います。
定期購入の仕組みと解約条件の確認ポイント
「定期縛りなし」という訴求が具体的に何を意味するのか、調べてみました。
公式サイトを確認した範囲では、One8dogの定期コースは回数縛りの記載がなく、解約はマイページまたはメールで対応可能という案内になっています。
ただし、解約の連絡タイミングには注意が必要です。
次回発送の何日前までに連絡が必要か、締め日がいつか、これは必ず注文後の確認メールやマイページで確かめてください。「定期縛りなし」を謳っていても、解約連絡のタイミングを誤ると次回分が届いてしまうケースは他社フードでもよくある話なので。
初回注文のハードルが低いのは本当なのですが、2回目以降の条件は自分の目でちゃんと確認しておくのは大切です。
返金保証については、商品到着後7日以内に限り、未開封品に限り可(返送料お客様負担)となっています。
ただしX上でこの保証に関する実体験投稿はまだ見つかっていません。
モグワン・このこのごはんとの値段比較

同時に検討している方が多い競合2商品との比較も調べました。
| フード名 | タンパク質 | 脂質 | kcal/100g | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| One8dog | 29%以上 | 12%以上 | 316 | NZ産・インフルエンサー開発 |
| モグワン | 27%以上 | 約14% | 361 | 英国製・チキン&サーモン主体。100gあたりの単価は比較的抑えめ |
| このこのごはん | 約21% | 低め | 343 | 国産・小型犬特化。100gあたり単価が最も高め |
One8dogはタンパク質が最も高く、カロリーは最も低い設計です。脂質が気になって獣医師から指摘を受けた犬には、このカロリー設定は向いている可能性があります。
価格帯は3商品の中間で、コスパと品質のバランスとしては悪くない水準です。
悪い口コミ・気になる点は何か
正直に書きます。公式サイト掲載の22件が全件★5という状況は、「フィルタリングされている可能性が高い」と判断すべきです。
公式サイトに掲載される口コミである以上、ネガティブな声は当然弾かれます。これは品質の問題ではなく、口コミ掲載の構造の問題です。
加えて、X上での一般ユーザーによる生の口コミがほとんど存在しない現状では、公式・Instagram中心のポジティブな声が主流になるのは避けられません。
サンプリングバイアス、つまり満足した人が声を上げやすい構造になっている点は、念頭に置いておく必要があります。
一方で、22件の内容の具体性、「待てもできずに食べ始めた」「お皿の下を覗いて探していた」という描写は、作られた口コミには書きにくいリアルさがあります。この反論も同時に材料として持っておく必要があります。
気になった点が一つあります。22件の中で、食いつきに対してやや控えめな声がありました。
- 柴犬7歳・17.5kgの飼い主は「なかなかの食べっぷりのわさびでした。焦らず急がず。ゆっくり慣れてくれれば」と書いています。
体重17.5kgの大型柴犬では、即座に飛びつかないケースもある、ということです。
また「高タンパクが全犬向けではない」という点も添えておきます。腎臓や肝臓の機能が低下しているシニア犬は、タンパク質の制限が必要な場合があります。健康診断でひっかかりがある場合は、獣医師への相談を先にしてください。
まとめ:One8dogの口コミと値段を踏まえた最終判断の基準
調べた結論として、One8dogが特に向いている犬と飼い主の条件を整理します。

公式掲載の22件のうち、シニア犬(8件)と成犬(9件)で全体の77%を占めていました。
食が細くなってきた子、フード選びで何度も失敗してきた子の飼い主に向いている可能性が高い。体重5kg前後の小型犬・シニア犬なら月3,000〜4,000円台の範囲で継続できる見込みがあり、「良いフードを試したいが毎月ランニングコストが怖い」という層には現実的な選択肢です。
逆に、見送ったほうがいい可能性があるのは以下のケースです。
体重10kg以上の大型犬で月コストを抑えたい場合、腎臓・肝臓に疾患があり高タンパクに制限がある場合、開発者のバックグラウンドに全く共感がない場合。最後のは少し感情的な話ですが、「誰が作ったフードか」が気持ちの入れ方に影響する飼い主も実際には多いので。
もちごめ兄弟ちゃんねるという34万人規模のチャンネルが自分の名前を背負って出している商品である以上、品質への動機は一定以上あると考えるのが自然です。9年間大きなトラブルなく運営してきた実績と、犬第一の発信スタイルへの信頼は、商品を試す後押しになります。
もし今使っているフードをOne8dogに切り替えて1か月後、毎回飛びついてくるようになったとしたら、あの健康診断での一言は少し違って聞こえるかもしれません。
フードは続けることに意味があります。初回送料無料・定期縛りなしという設計は、その「続けるハードル」を下げるための答えになっています。




